ISBN:4829163291 文庫 山都 エンヂ 富士見書房 ¥588
僕と、超人気アイドルとの沖縄逃避行!?

"ニライカナイ―僕たちの住むこの世界とは別の異郷―神々の国。そこは僕たちにとっての理想郷、天国のようなところなんだって…。朝の羽田空港で僕が出会ったのは、ポスターの中の女の子、宮沢梨花。彼女は、人気絶頂のアイドルだった。僕は彼女に手を引かれるまま、搭乗ゲートをくぐることになる。彼女が持つのは、楽園行きのBoarding pass―。羽田から那覇、石垣島、そして波照間島。南へと続く二人の旅。 ―この青い海の果てには、ハテのウルマと名づけられたこの島の、もっと先の果てには、があるのだろうか…?「ねえ、タクロー。ニライカナイは、どこにあるの?」リカとタクロー。秘密を抱えた二人が南の島で織りなす恋物語。"


ついさっき読み終わりました。

読んでいて、旅行独特の高揚感が味わえるのは個人的に○。
飛行機というか空港の雰囲気が好きな自分にとって、始めのほうの空港の描写とかコーヒーショップの描写とかが好きです。

恋物語云々については
はっきり言ってLASのSSを読んでる感覚でした。
もうリカ=アスカ、タクロー=シンジでいいと思います。
バスタオルの下は・・・ってところは漫画版エヴァそのままじゃないですか。
・・・わかる人だけわかってください。

とかなんとか書いてるけど、冴えない男の子と、美少女の恋ってシュチエーションは実は結構好きだったり。
なんかソコには“純粋さ”とか“一途さ”とか“不器用さ”とかあるから。
そういうのって恋愛物で大事だと思うんですけど。
「ニライカナイ〜」でも条件はバッチリでした。

が、

物語終盤で明かされるタクローの設定がすべてをブチ壊しに。
彼には最後まで“普通の高校生”でいて欲しかった。
最終章のひと悶着は正直いらない。
第三章で物語が終わっても良かったと思います。

あのラストはアレでちゃんとまとまっている(ニライカナイの扱いとか)と思うのですが、
それでも、それでも、
“人気アイドルと普通高校生の恋”
で綺麗に終わらせて欲しかったのが最終的な感想でした。
でも、はじめからタクローには秘密があるっていう設定なんですよね。
この感想はこの物語を否定しているだけの個人のワガママだと気付きました。

今日のBGM:Fate/stay nightより「disillusion」
“飛び込んで行け夜へ”っていうフレーズが印象的。
あとは全体的に雰囲気が暗い曲だなぁという感じです。

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