「レンタル家族」。それは親や子供といった関係をレンタルできるサービス。本作はその「レンタル家族」が普及した世界での4つのある"家族"の話と、それとは別の世界の1人の自殺願望をもつ少年の話です。

良かったです。とても良かった。
やっぱり物語りはハッピーエンドじゃなきゃいけない。痛みを伴う話ならそこに救いがなきゃ。少なくとも自分はそういう全部が全部幸せに終わる話、大好きです。

オムニバスとして独立した個々のストーリーも好きですが、最後の最後で各話がリンクし、迎える最終的なエンディングがとても良かったです。特に「青年リグレッツ」はラストで多少のもやもやが残っただけに、最後の最後でゆずちゃんが助かったのは本当に良かったと思う。ベタだろうがなんだろうが、自分はそっちの方が好きですね。悲劇を乗り越える話よりも、悲劇を覆す話のほうが。

みずなともみ先生のイラストも作品の雰囲気にあっていて良かったですよ。4コマ漫画特有の楽しいとか可愛いイラストじゃない、温かかったり、優しい雰囲気のイラストがたくさん見れて良かったです。もともとファンだったんですが、ますます先生の描く絵が好きになりました。機会があればまたみずな先生がキャラクターデザインをしたアパシーをやってみたいですね。でもゾッとするようなホラー絵とかは得意じゃなさそう。どこかかわいらしさの残る絵になりそうだな〜。


シナリオ、キャラデザ共に自分が好きな作家さんだったということもあってか、とても良い作品でした。そもそもの方向性が違うので比較するのも可笑しいですが、アパシーシリーズで一番好きな作品になりました。ホラーも良いですが、たまにはこういうハートフルなシナリオがあってもいいかなと思います。そのときはぜひ再びみずな先生にキャラデザ担当を!

なんかヘタな感想になっちゃいましたが、以上です。
そろそろAMC2他が届く頃。こちらも楽しみ。

じゃ、また気が向いたときにノシ

今日のBGM:プレゼント/BUMP OF CHICKEN

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