卒論関連のあれこれも一段落したので、
久々の日記。

乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」から始まった活字ブームも、
森見登美彦さんの「夜は短し~」をへて
「太陽の塔」、そしてこの「四畳半神話大系」へ。


森見さんの作品はやはり言葉のインパクトがあって好きですね。
「ズバっ」と、切り口鋭い台詞群が読んでいて気持ちいいです。
主人公の思考展開も「あるある」「わかるわかる」でかなり好みです。
個人的に「ジョニー」っていう呼び方、かなり好みです。
流行るんじゃないかな、コレ。



この4月からアニメ化するそうじゃないですか、この作品。
しかもキャラクターデザインが中村佑介さんで、
主題歌はASIAN KUNG-FU GENERATION!
アニメのPVが解禁されてますが、コレは期待できそう。
見ます。録画します。周りに広めます。



あー、日記の中身がなくて嫌になったけど気にせず更新。
じゃ、また気が向いたときにノシ


今日のBGM:ジョニー・ストロボ/the pillows
以前紹介した乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」は読み終わりました。
あまり書くとネタバレになってしまうので、少しだけ。
ラスト2行というか最後のページを初めて読んだときは「???」だったんですが、
よくよく文章を噛み締めてみると「!!!」
そして、
「騙されたー!!」と、
すがすがしい騙しっぷりが気持ちいい良い1冊でした。
これは確かに再読して○○○を作りたくなりますね。

少なくとも前回予想したようなしょっぼい展開じゃなかった
とだけ書かせてください。

オススメの1冊です。



さて、行きの電車でイニシエーションラブを読み終えてしまったので、
帰りに読む本は何にしようかな~と
購入したのが森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」。
割と話題に上ることが多い本でしたし、表紙のイラストがアジカンのジャケットでお馴染みの中村祐介さんだったので、しばらく移動時間のお供にと。

さっそく読み始めてます。
文章は少しとっつきにくいですが、独特の言い回しは読んでいて気持ちいいし、
作品の雰囲気はとても好みです。個人的なイメージはジブリアニメのような絵面かな?
なんとなく教科書にのってそうなお話だなぁなどと思いながら読んでおります。



じゃ、また気が向いたときにノシ



今日のBGM:君の街まで/ASIAN KUNG-FU GENERATION
先日とあるラジオ番組でDJさんが紹介していた1冊です。
ラスト2行でラブストーリーがミステリーへ
というギャクテンのカラクリが仕込んであるそうで。
以前もそのDJさんが紹介されて、見事僕の心にヒットした
荻原浩さんの「噂」という本もそういうタイプのミステリーだったので、
興味を引かれて本日購入しました。

で。まだ序盤しか読めていないのですが、
卒論提出間際だというのに、活字読みたい病再発。
とても読みやすく面白い1冊です。

何が、というと、主人公の鈴木さんとのシンクロ率が120%で
感情移入しまくりです。
鈴木さんは草食系男子のステレオタイプみたいな方なんですが、
ことあるごとに考え方が僕みたいで困ります。
世の草食系男子の皆様には「あるあるー」と思いながら読んでいただけるのでは
ないでしょうか。
世の肉食系女子の皆様は草食系男子の攻略本としてどうぞ。補償はしませんが。


んで、本題はここからで。
その2行のカラクリが何なのかちょっと予想してみようと思います。
ズバリ、
「鈴木さんが知らない間に犯罪の片棒を担がされていた」
に1票。
次第にマユちゃん色へ染められていってる鈴木さんですが、ホイホイ彼女のお願いを聞いていたら、実は…って展開なんじゃないかと。
まだ2回目のデートのシーンなんですが、マユちゃんから微妙に悪女の匂いを感じます(笑)

何にせよ、最後2行をまで気を抜かずに、マユちゃんに骨抜きにされないように(笑)、これから読み進めていこうと思います~。


じゃ、また気が向いたときにノシ


今日のBGM:僕の今いる夜は/槇原敬之

積読体質。

2009年11月14日 読書
っていうか「ツンドク」って一発変換出来るんだ~。へー。

最近は研究の都合で、片道1時間程の電車移動が多いので、車内で読書してます。
周りを見渡すと、ケータイやゲームに夢中な人に混じって、
文庫本を広げている人もチラホラ。
まだまだ活字も捨てたモンじゃないなと思う秋の車内です。


今は西尾維新著の「戯言シリーズ」3作目「クビツリハイスクール」までを読破。
部屋に積んである色んな本には目にもくれず、早速4作目を購入。
シリーズモノは積読率低いんですけど、自分のなかの「読書ブーム」が過ぎ去ると、次の「読書ブーム」が着た時(大抵他のメディアに感化された時が多い)には、全く違うジャンルだったり作者だったりを読んでしまうので、前回のブームのときに購入した本は読まなくなっちゃうんですよね。
おかげで、未読の小説の数は10、20じゃすまないんじゃないかな。
さすがに100は無いと思うけど。

じゃ、また気が向いたときにノシ


今日のBGM:Where’s The Ring?/BIGMAMA
「時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)」を漸く読み終わりました。
旧時代の言い回しや、読みにくい漢字群、時間遡行にかんする解釈はちょっとややこしかったですが、本筋のストーリーには概ね満足でした。


と、荷物届いたんで続きはまた別の機会に。
レビュー用のちゃんとしたものが書けたら、ここにも載せたいと思います。




じゃ、また気が向いたときにノシ







今日のBGM:バッテリー/FREENOTE
「神山高校文化祭」通称"カンヤ祭"。多種多様な文科系クラブが存在する神山高校の生徒にとって、年に一度の一大イベントである。折木奉太郎が所属する古典部でも文集「氷菓」を売ることになっていたのだが、手違いで予定よりも大量に作りすぎてしまう。なんとか「氷菓」を完売させようと、文化祭を走り回る部員たち。そんな中、学内では〈十文字〉を名乗る人物が奇妙な連続窃盗事件を起こしていた。
それを知った奉太郎はこの事件を「氷菓」完売に利用できないかと考える…







前回「愚者のエンドロール」での後半のグダグダした感想を一切撤回していいほどの良作でした。
作者の米澤氏も後書きでおっしゃっていらっしゃるように、この物語の主役は「文化祭」そのものです。「古典部」の4人、奉太郎、里志、える、摩耶花、それぞれの視点で語られる文化祭。文化祭独特の雰囲気、あの浮ついた感じやワクワク感が上手く出ていたと思います。実際読んでいてすっごい楽しかった。
また、各人の視点になったことで奉太郎以外のキャラもぐっと掴みやすくなったのも◎でした。

あとは、いくつか個人的に気になった些細な事を。
・前作「愚者のエンドロール」や最近読んだ我孫子武丸氏の「8の殺人」もそうだったんですが、和書ミステリには海外の古典ミステリ(といっていいのかな?)が登場する事が多いんでしょうか?知らなくても問題なく読めますが、やはりある程度抑えておいたほうがより物語を楽しめそうですね。今読んでる文庫本がある程度片付いたら、今度はそちらの方にもアンテナを張ってみたいと思います


・実は本作のタイトル「クドリャフカの順番」の「クドリャフカ」の部分に反応してこの本を手にしたのですが、本編では「クドリャフカ」という単語自体には重要な意味がなかった(ように思えた)のが少し残念。作者がなぜ「クドリャフカ」という単語をチョイスしたのか、すなわち安城春菜の考えたABC殺人事件を一ひねり二ひねりした漫画原作とはどのようなものだったのか、ちょっと考察してみたら面白いかもしれません。




最後に最近の読書記録でも。

氷菓/米澤穂信
愚者のエンドロール/米澤穂信
クドリャフカの順番/米澤穂信
探偵倶楽部/東野圭吾
8の殺人/我孫子武丸


せっかくの夜長なので月十冊を目指して読んでいきたいと思ってます。


じゃ、また気が向いたときにノシ


今日のBGM:君の街まで/ASIAN KUNG-FU GENERATION
「私が彼を殺した」でミステリに興味が出たので、ちょっと前に気になっていたこの『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』と続く米澤穂信氏の「古典部」シリーズを購入し、『愚者の~』まで読破しました。


主人公"折木奉太郎"の属する古典部の面々が、彼らの学校で持ち上がるおおよそ事件とはいえないような、それでも奇妙な"謎"を解決していくという青春ミステリで、決して高校生探偵が殺人事件を鮮やかに解決する類の話ではありません。
千反田の「人の亡くなる話は嫌い」ではないですが、所謂一般の推理小説とは趣向の違った、すなわち悪役となる犯人が登場せずに、高校生活における奇妙な出来事を"高校生らしく"奉太郎が謎解きするところがこの小説の魅力でしょう。
毎度奉太郎の発想力には舌を巻きました。読者も彼と同じ情報が与えられているはずですが、少なくとも自分にはあのような推理はどう考えても出てこなかったでしょう。『氷菓』も『愚者~』も"謎解き"に関してはぞれぞれ意外な面白い解答が示されていたと思います。






・・・なんですが、どうもこの主人公"折木奉太郎"が好きになれません。その理由は『愚者の~』における入須冬実の"スポーツクラブ"のたとえ話がそのまま流用できそうです。才能あるものが自身の才能を自覚せず、「今回上手くいったのはたまたま運がよかっただけだ」と。"見ている側が馬鹿馬鹿しい"とは上手く言ったものだなと思いました。彼が自前の推理を披露する度にイライラしていたのはそのためでしょう。
ただ、同じようなキャラ付けの鳴海歩(漫画"スパイラル~推理の絆~"の主人公)は好きなんですよね。まぁそれは恐らく、イラストに由るところが大きいのでしょう。もしも「古典部」シリーズが漫画だったなら、せめてライトノベルのように挿絵の1枚でもあったなら奉太郎に対するイメージもまた違ったろうな~と思いました。別にイラストが入ってればよかったのに、といった意味ではありません。
外見のイメージはキャラ付けに大きな影響を与えるということです。



…などともっともらしく述べましたが、実際のところ主人公然としない彼のキャラクターが単純に好きじゃないだけかもしれません。自分の求めるヒーロー像とずれているからでしょう。
最後に残った「クドリャフカの順番」で奉太郎のヒーローらしい見せ場があればよいのですが、さてさて。





今日のBGM:東京ラブストーリー/FREENOTE
次回読書会の題目本です。
推理小説なのですが、犯人の名前や、犯行方法が記されていないのでそれを推理するのですが、前回やった「どちらかが彼女を殺した」に比べると取っ掛かり難かったです。それでも、最後に掲示されるヒントを参考に自分なりに推理を組み立てたつもりです。


前回は惨敗だったので、今回は当たってるといいな~。
他の人がどういう考察を立ててくるのかも楽しみ。


それにしても推理小説は面白い。間を置かず読んでしまうので、小説を放置気味の自分でもOKそうです。これからもちょくちょく読んでいこうかなと思っています。とりあえず前々から気になってた森博嗣氏の作品から手をだしていこうかな。


じゃ、また気が向いたときにノシ


今日のBGM:サンキューフォーザミュージック/FREENOTE



2008.10.6.追記
読書会が終わったので使った推理ノートを貼っときます。
読書会後手直しは特にしてません。
当然、ネタバレ全開なので注意。推理が正しいかも保障できません。
それでもよければ下を反転してどうぞ。

「私が彼を殺した」考察
本編のほうで明らかにされていない毒入りのカプセルを仕込んだ犯人とその方法について考察する。

・犯人
駿河直之
・カプセルを仕掛けた方法
穂高氏の前妻のピルケースに毒入りカプセルをあらかじめ仕込んでおいて、彼のピルケースとすり替えた。
すなわち、加賀刑事の言う最後のピースとはピルケースであり、身元不明の指紋は前妻のもの。
以下参照文章
P57 4行目
「だが懐中時計ではなく、彼愛用のピルケースだった。前に結婚していた頃、当時の奥さんとペアで買ったものだということを、俺は穂高から聞いていた。」
以上より、同じデザインのピルケースは2つ存在していることがわかる。
P181 16行目 駿河の部屋にて
「ダンボールの中には、その前妻から彼宛に宅配便として送られてきたものもあった」
以上により駿河の部屋にそのピルケースはあった。
P148 1行目 雪笹からピルケースを受け取って
「蓋を閉め、ポケットに入れてから~」
この時、ピルケースをすり替えて、毒カプセル入りの方をボーイに渡したと思われる。

よって、駿河が犯行を行うことは充分可能。

では、他の人物に犯行が可能であったかを検証する。

神林美和子
カプセルを仕掛けることは可能だが、毒入りカプセルを入手する事が出来ない。よって不可能
穂高誠
実際カプセルを仕掛けることも、入手することも可能だった。が、自殺する要素が皆無なので、表現は変だが犯人ではないと思われる。
西口絵里
神林美和子と同じ理由で不可能。

神林貴弘
P122にカプセルの入った瓶に毒カプセルを仕掛ける機会あり。だが、この時瓶の中にはカプセルが10錠入っているため確実性がない。加えて、加賀刑事のいう身元不明の指紋について説明が出来ない。
雪笹香織
カプセルを仕掛けられる機会はなかったと思われる。結婚式当日に神林美和子からピルケースを預かった彼女は、それを西口絵里に持たせている。これはカプセル混入の機会がなかったことを警察にアピールするためと語っているため、この際に仕掛けることは不可能であったと思う。これ以外に仕掛ける機会はなかったはず。

なお、毒入りのカプセルを入手することは3人の誰にでも可能であった。
以下カプセルの行方の考察
5月16日(金)昼頃
(p258) 浪岡準子が鼻炎用カプセル12錠入りを昼間に薬局で購入
5月17日(結婚式前日)
(p425) 浪岡準子、穂高誠のピルケースに毒入りカプセルを2錠仕掛ける
(p57)   穂高誠、浪岡準子が仕掛けたカプセルをゴミ箱へ捨てる
(p425)     神林貴弘、捨てられた2つのカプセルをゴミ箱から回収 
(p404、p362)  浪岡準子、毒入りカプセルの1錠を使い、穂高家の庭で自殺
(p103)     雪笹香織、分解されたカプセル1錠と、瓶の中の8錠のカプセルを確     
         認(この時点でカプセルはきちんと12錠確認できる)
(p104)    雪笹香織、カプセルを1錠入手
(p104) 駿河直之 カプセルを1錠入手
        (瓶を開ける音の描写がある)
(p113)    雪笹香織、瓶の中の6錠のカプセルの数を確認
        (この時点でカプセルはきちんと12錠確認できる)
(p119、p419~425)    神林貴弘、カプセルを1錠使い実験
        (加賀刑事の話から考えたところ、この項に猫に蒲鉾を与える描写があるのでたぶんこの時。”確かめた”と本人が自白してるので別にこの時でなくても良いが。)
5月18日(結婚式当日)
(p131、p392)  駿河直之、神林貴弘にカプセル1錠を与える
(p150)     穂高誠、カプセルを1錠飲んで死亡
最終的なカプセルの行方
(p231)     警察、浪岡準子の部屋で6錠のカプセルを確認
         浪岡準子、1錠を飲んで自殺
(p370)     雪笹香織、1錠のカプセルを所持
(p386)     神林貴弘、3錠のカプセルを所持
 1つは駿河から送られてきたもの(存在)
 残り2つは浪岡が仕込んだもの
   そのうち一つは実験に使用
   もう一つの行方は不明

残り1錠行方不明のカプセルが存在。
雪笹か駿河のどちらかが浪岡の家から入手したと思われる。

ISBN:4101098018 ボッコちゃん 文庫 星 新一 新潮社 1971/05 ¥500

参加していただいた皆様、ありがとうございました。
いまひとつ話の膨らまない形になってしまいましたが、個人的にはなんとか司会をこなせて?ホッとしました。

まぁ言いたいことはその場であらかた言ってしまったんで、今日の日記では自分が一瞬話題に出した「オフィスの妖精」について。

ぱらぱら読んだ感じではオチが良くわかりませんね。
『これ以上に人間的で、これ以上にこころよいことが他にあるだろうか』
この部分がこのSSの肝の部分だとは思うんですけどね。
人間的な物への感心は失せ、機械の虜となっている主人公。
ってことでしょうか。

ホントは星先生が書く女性が好きなだけです。
ただそれだけ。特にやられたのが「オフィスの妖精」の話だったとただそれだけの話なんです。

う〜ん、こんなもんでしょうか。
あ、今日話題に出た「おーい、出てこい」のドラマでもさがしてみようかと思います。あるかな?

じゃ、また気が向いたらノシ

今日のBGM:うお座/Syrup16g

なんか「星新一 ショートショート1001」欲しくなったケド、3万もすんのな。地道に文庫本集めていく事にするよ。
ISBN:410109814X 妄想銀行 文庫 星 新一 新潮社 1978/03 ¥540

最近の朝のお供。
バス通の時間にひたすら読む。
一転、二転する展開や思わずニヤリとしてしまうオチが個人的にとってもツボ。
文章に表れてないオチの先の展開をちょっとだけ想像するのも楽しい。

読んだ感想としては、この作品は割とキレイな終わり方のSSが多かったんじゃないかな。自分もそういうSSの方が印象に残ってる。
中でも「鍵」というSSがオススメ。
ある鍵を拾った男の話。
ラストにこの男が放った一言。この作品はコレに尽きる。

オチが良かったのは「敏感な動物」「黄金の惑星」かな〜。
あと「女神」も割と好きだったり。

やっぱ星作品大好き。
そろそろストックもつきそうなので新しいのが欲しいが、次の「おせっかいな神々」を読み終わったら、そろそろ江坂遊作品に入りたいね。
もうSS以外の小説は読めない体質になってきてるかも。
まだ「Fake」も「パズル」も読んで無いのに。

じゃ、また気が向いたらノシ

今日のBGM:おとぎ/RADWIMPS


*作品の感想がやたら抽象的なのはネタバレを避けるためです。
決して感想書くのがメンドイとかそういう理由ではありません*

SFってナンだ?

2007年8月22日 読書
ISBN:4101098263 未来いそっぷ (新潮文庫) 文庫 星 新一 新潮社 1982/08 ¥500

合宿中に読んでた1冊。
6冊ほど持っていったが、結局最後まで読み終わったのはコレだけ。
まぁ、本読む暇もないほど遊んでばかりの楽しい合宿だったということで。
まだまだ長い夏休み。本なんていつでも読める。

収録作品の中で好きなSSは
オチが逸材な「頭の大きなロボット」。
星新一が描く女性の魅力がいっぱい詰まった「オフィスの妖精」。
読後感が素晴らしい「ある夜の物語」。

以上3つ。

やっぱりSSは読みやすくていい。
あれだけ短い文章でここまで中身の詰まったものを書けるとは。
小難しい表現が多いのでSF作品は苦手なんだが、コレは非常にわかりやすくて好きだ。

今度読書会でやりたい1冊。

今日のBGM:傷跡の囁き 誰もいないパラダイス/the pillows


ついでに一応報告。
またタイスペの懸賞外れた。
「だてまき。」サイン本欲しかったのに・・・。
もう懸賞当選は都市伝説なんじゃないか、全ては出版社の自作自演ではないのかと半分疑っている。
次は「SP都」サイン本にとりあえず応募してみる。
たぶん当たんないだろうが。

勝率は今のところ0/3。
そもそも分母がまだ小さい。

人形。

2007年8月17日 読書
ISBN:4344001508 リカ ―RIKA― 単行本 五十嵐 貴久 幻冬舎 2002/01 ¥1,575

読み終わりました。

思ってたよりはあんま怖くなかったような。
リカは精神的に病んでるというよりは、自分の価値観の世界で生きる電波さんという印象。
ん?それを病んでるっていうのか?

外見や行動はアレだけど、セリフだけ抜き出すと結構カワイイ人だと思う。まぁそんなリカと本田のかみ合ってない会話とか二人の温度差が怖いんだけど。

今作でイチバン怖かったのは、目に、というか眼球に注射針かなぁ。しかもまばたき出来ないようにガムテープで瞼を固定。
では想像してみましょう。

目の前の注射針がだんだんあなたの目に近付いてきます。
あなたは恐怖で目を閉じようとしますが、いくら力を入れようと、瞼は下りてきてくれません。
ああ、あと10cm、9cm、8cm・・・・
あなたは必死で逃げようとしますが、体は針金で椅子に縛られていて、首を動かす事すら出来ません。
ああ、針が近付いてきます。
あと3cm・・・2cm・・・1cm・・・

痛たたたたたた。
想像しただけで痛い。
ま、こんな陳腐な文章じゃロクな想像はできませんけどね。
でも目に針は正直、拷問の形としてイチバン最悪な気がする。
まだ爪剥がされたほうがマシだよ。

ん〜、主人公ヘタレ過ぎるから、もうチョイ精神的にいたぶってもよかったんじゃないかなぁ。

以上。思ったことをつらつらと。
次は星新一の「未来いそっぷ」を読む予定。
また読み終わったら感想書きますね。

では、また気が向いたらノシ

今日のBGM:Sonic Disorder/Syrup16g





個人的なイメージでは
リカ≒レナ(ひぐらし)のイメージで読んでました。
鬼隠し編ね。なんとなく似てる気がするんだよね。

ISBN:4344404394 リカ (幻冬社文庫) 文庫 五十嵐 貴久 幻冬舎 2003/10 ¥630

だって個人を特定されるからねっ!

交渉人は読み終わって、今はリカに挑戦中。

交渉人、期待してた方向とは違ったけど面白かったです。
『交渉ってつまりはこういう事』てことを小説にしたらこうなったっていう感じですかね。そのままですね、はい。
アマゾンなんかのレビューを読んでみると、『後半が超展開過ぎる』的なコメントが多かったですが、まぁ確かにって感じはしましたねぇ。予想できない展開ではなかったような気がしますが、他の方もおっしゃられてた様に、如何せん伏線が少ないような気も。
文章は表現解りやすく、テンポもよく読みやすかったです。

リカは第一章まで読みました。
リカとの出会いと拒絶が描かれてます。
ホラーってことですが、今んところそんなに怖くないです。
1章は出会い系の入門編〜テクニックまで書いてあって、ちょっと男心(下心ともいう)をくすぐられた感じ(笑)。
アレを読んでると、出会い系いいんじゃね?とか思ってしまう。
イヤ、色々怖いから手ぇ出さないけどねっ!
ネットからリアルに持ち越された関係を信用するのは俺には無理だわ。

感想は読み終わってから改めて。
とりあえずこーゆーのを「ヤンデレ」っていうんですかね?
よう知らんけど、好きで好きで仕方ないのに、相手に拒絶されて精神的に壊れちゃう感じ?

じゃ、読書に戻ります。
また気が向いたらノシ

今日のBGM:Come on,ghost/the pillows

私的発信2.

2007年6月15日 読書
ISBN:4167174111 アキハバラ@DEEP 文庫 石田 衣良 文藝春秋 2006/09 ¥720

フリゲ云々はやっぱり止めってことで日記削除。
そもそもゲームする気力が起きないってのが理由。

ま、このままうやむやのままにしていても反感を買いそうなので(笑)せめて何の作品にするかは決定しました。
そっちの方がもう後戻りも出来なくなるしいいでしょ。

んで肝心の作品ですが、
「アキハバラ@DEEP/石田衣良」にしようかと思います。

何でもいいって言われたし、どうせなら自分の好きな作家さんの作品で。

ただ、割と文庫本が最近出版されたので、入手し易さは少し問題かも。というよりまだ自分も原作を持ってません。
数が揃わないかもなぁ。

あと問題は、ページ量が結構ありますが、コレはウチのサークルの手練には問題ないでしょ。

2,3年前に読んだんですが、内容はうろ覚え。
面白かったハズなんだけどなー。
入手したら読み直します。


というわけで何かあったらwin-dまで。



余談だけど、IWGPの新巻が4月に出てた事を今日はじめて知った。ついでに買っとこう。
ISBN:4840217416 文庫 三枝 零一 メディアワークス ¥641
大気制御プラントの暴走と戦争により、人類は滅亡の危機に瀕していた。存在の『情報』を書き換えることで物理法則すら操る「魔法士」の少年、天樹錬は、世界にただ七つ残された閉鎖型都市「シティ」のひとつ、神戸シティに輸送される実験サンプルの奮取の依頼を受けるが、サンプルとは、フィアという名の少女だった。一方同じく魔法士の「騎士」黒沢祐一は、「シティ」存亡の鍵を握るフィアを取り戻すため、錬を追う。それぞれに守りたい人々のため、ぶつかり合う錬と祐一…しかし、彼らの知らぬ所で、恐るべき陰謀が動き始めていた!第7回ゲーム小説大賞銀賞受賞作。

今日は学祭1日目でしたが、とくにお客も来なかったので
明日の読書会に向け「ウィザーズ・ブレイン」を読みました。
以下ネタバレを含むかも。

個人的にはテラスでのフィアと錬の再会のシーンにグッときました。フィアの「セリフ」と『思考』が交互に展開して、自分の役目に対する責任と錬一緒にいたいというと気持ちとがせめぎあっている様が上手に描かれていました。
お気に入りのシーンです。

「エントロピー増大の法則」など実在する自然界の法則を基にした設定には説得力があり、(もちろん法則自体はくわしくは知らないんだけれど)読んでいてわかりやすかったです。

戦闘シーンも流れるような描写で読みやすく、I-ブレインを使った戦闘はプログラムを展開して、物理法則を変換して戦うと新感覚でしたね。
『ラプラス』『マクスウェル』『アインシュタイン』というネーミングも好き。

まぁ、なんといっても錬とフィアのカプがかわいいのが1番です。

今日のBGM:HERO/Mr.Children
“たとえば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして
 僕は誰かが名乗り出るのを待っているだけの男だ”