次回読書会の題目本です。
推理小説なのですが、犯人の名前や、犯行方法が記されていないのでそれを推理するのですが、前回やった「どちらかが彼女を殺した」に比べると取っ掛かり難かったです。それでも、最後に掲示されるヒントを参考に自分なりに推理を組み立てたつもりです。


前回は惨敗だったので、今回は当たってるといいな~。
他の人がどういう考察を立ててくるのかも楽しみ。


それにしても推理小説は面白い。間を置かず読んでしまうので、小説を放置気味の自分でもOKそうです。これからもちょくちょく読んでいこうかなと思っています。とりあえず前々から気になってた森博嗣氏の作品から手をだしていこうかな。


じゃ、また気が向いたときにノシ


今日のBGM:サンキューフォーザミュージック/FREENOTE



2008.10.6.追記
読書会が終わったので使った推理ノートを貼っときます。
読書会後手直しは特にしてません。
当然、ネタバレ全開なので注意。推理が正しいかも保障できません。
それでもよければ下を反転してどうぞ。

「私が彼を殺した」考察
本編のほうで明らかにされていない毒入りのカプセルを仕込んだ犯人とその方法について考察する。

・犯人
駿河直之
・カプセルを仕掛けた方法
穂高氏の前妻のピルケースに毒入りカプセルをあらかじめ仕込んでおいて、彼のピルケースとすり替えた。
すなわち、加賀刑事の言う最後のピースとはピルケースであり、身元不明の指紋は前妻のもの。
以下参照文章
P57 4行目
「だが懐中時計ではなく、彼愛用のピルケースだった。前に結婚していた頃、当時の奥さんとペアで買ったものだということを、俺は穂高から聞いていた。」
以上より、同じデザインのピルケースは2つ存在していることがわかる。
P181 16行目 駿河の部屋にて
「ダンボールの中には、その前妻から彼宛に宅配便として送られてきたものもあった」
以上により駿河の部屋にそのピルケースはあった。
P148 1行目 雪笹からピルケースを受け取って
「蓋を閉め、ポケットに入れてから~」
この時、ピルケースをすり替えて、毒カプセル入りの方をボーイに渡したと思われる。

よって、駿河が犯行を行うことは充分可能。

では、他の人物に犯行が可能であったかを検証する。

神林美和子
カプセルを仕掛けることは可能だが、毒入りカプセルを入手する事が出来ない。よって不可能
穂高誠
実際カプセルを仕掛けることも、入手することも可能だった。が、自殺する要素が皆無なので、表現は変だが犯人ではないと思われる。
西口絵里
神林美和子と同じ理由で不可能。

神林貴弘
P122にカプセルの入った瓶に毒カプセルを仕掛ける機会あり。だが、この時瓶の中にはカプセルが10錠入っているため確実性がない。加えて、加賀刑事のいう身元不明の指紋について説明が出来ない。
雪笹香織
カプセルを仕掛けられる機会はなかったと思われる。結婚式当日に神林美和子からピルケースを預かった彼女は、それを西口絵里に持たせている。これはカプセル混入の機会がなかったことを警察にアピールするためと語っているため、この際に仕掛けることは不可能であったと思う。これ以外に仕掛ける機会はなかったはず。

なお、毒入りのカプセルを入手することは3人の誰にでも可能であった。
以下カプセルの行方の考察
5月16日(金)昼頃
(p258) 浪岡準子が鼻炎用カプセル12錠入りを昼間に薬局で購入
5月17日(結婚式前日)
(p425) 浪岡準子、穂高誠のピルケースに毒入りカプセルを2錠仕掛ける
(p57)   穂高誠、浪岡準子が仕掛けたカプセルをゴミ箱へ捨てる
(p425)     神林貴弘、捨てられた2つのカプセルをゴミ箱から回収 
(p404、p362)  浪岡準子、毒入りカプセルの1錠を使い、穂高家の庭で自殺
(p103)     雪笹香織、分解されたカプセル1錠と、瓶の中の8錠のカプセルを確     
         認(この時点でカプセルはきちんと12錠確認できる)
(p104)    雪笹香織、カプセルを1錠入手
(p104) 駿河直之 カプセルを1錠入手
        (瓶を開ける音の描写がある)
(p113)    雪笹香織、瓶の中の6錠のカプセルの数を確認
        (この時点でカプセルはきちんと12錠確認できる)
(p119、p419~425)    神林貴弘、カプセルを1錠使い実験
        (加賀刑事の話から考えたところ、この項に猫に蒲鉾を与える描写があるのでたぶんこの時。”確かめた”と本人が自白してるので別にこの時でなくても良いが。)
5月18日(結婚式当日)
(p131、p392)  駿河直之、神林貴弘にカプセル1錠を与える
(p150)     穂高誠、カプセルを1錠飲んで死亡
最終的なカプセルの行方
(p231)     警察、浪岡準子の部屋で6錠のカプセルを確認
         浪岡準子、1錠を飲んで自殺
(p370)     雪笹香織、1錠のカプセルを所持
(p386)     神林貴弘、3錠のカプセルを所持
 1つは駿河から送られてきたもの(存在)
 残り2つは浪岡が仕込んだもの
   そのうち一つは実験に使用
   もう一つの行方は不明

残り1錠行方不明のカプセルが存在。
雪笹か駿河のどちらかが浪岡の家から入手したと思われる。

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